藤本さんは反するふたつのオーラを持つ
- 透瞳
- 僕は今風に言うと『オーラを視る』のですが、『色視』ともいうんです。娘さんは、その色視ができますね。とても感受性が強く、人に気を使う子になる。
- 藤本
- 空気が読めないよりはいいですよね(笑)。下の子はまだしゃべることもできないので性格もわからないんです。楽しみですね。
- 透瞳
- 藤本さんの場合は、右脳側に大きくピンク色があり、その周りが藍色です。ピンク色は、近しい人を大切にしたい意識が強く、献身的な気持ちの表れです。藍色は男性的な感覚で、受身の愛情です。ですから、反するふたつの色が藤本さんにはあるんですよ。ちなみに。右側って生まれ持ったもの。反対の左側は、経験によって後天的にオーラができていきます。
- 藤本
- 私の左側はどうですか?
- 透瞳
- 薄い黄色っぽい色です。負けず嫌いで頭の回転の速さを表しています。左側のオーラは、スタイルを貫いて生きていくためにはとても重要な要素です。
「子育てって正解がない」 そのときどきを懸命に
- 藤本
- 最近とても考えるのは、子どもがどうやって育っていくのかなということです。一体、何が向いているのかなって。
- 透瞳
- 息子さんは、どんな育て方でも大丈夫です。基本的に聞いていないので。ただし、怒っても95%くらいは残らないから、時間はかかります(笑)。ちょっとずつ積み重ねていく。
- 藤本
- 注意しないとどこまでも自由に行ってしまうので、よく叱ります。そのおかげで、ママ友の間でも“怖い人認定”を受けていますね。でも、我が家の場合は家のなかだろうと外だろうと、ちゃんとルールを徹底させます。外面(そとづら)を気にして育児の態度を変えることはないですね。
- 透瞳
- 子育てって正解がないじゃないですか? 最終的にその子が行きたい道を歩めるのが理想。その基本作りは親の役割ですよね。だから、怒って全然いいんです。
- 藤本
- でも、その基本作りをどうしていいのかわからなくなるときがあります。これでいいのかな、って。
- 透瞳
- 大丈夫。間違いなく合っています。後悔したり先のことを考えすぎず、そのときどきを一生懸命やっていけば問題ありません。
- 藤本
- うん。どう育児をしようが後悔は必ず出てきますよね。完璧にしたつもりでも、子どもが大きくなるにつれ『ああ、やっぱりああしておけばよかった』なんて。でも、それじゃあキリがないですもんね。
息子の将来はお笑い芸人?人を笑わせるのが大好き
- 藤本
- 息子や娘には、将来何が向いているんでしょうね?
- 透瞳
- 私は、映像や言葉で視るタイプではないので具体的な職業はわからないんですよ。ただ、息子さんは人を喜ばせる仕事に従事していきます。
- 藤本
- それって芸人じゃ…。
- 透瞳
- 歩みそうな感じはあります。
- 藤本
- 夫は『それだけはイヤだ!』って(笑)。でも、そうなりそうな子育てをしているんですよ。ふたりでボケ・ツッコミをしたりとか…まあ、それは置いておいても人を喜ばせるってステキな仕事ですよね。
- 透瞳
- 正確には人を笑わせるのが好き、ですね。
- 藤本
- やっぱり芸人じゃないですか(笑)
- 透瞳
- 娘さんは、先ほども言いましたが空気を読むタイプなので、なかなか自分のやりたいことが主張できない。でも、芯は負けず嫌いなので、何かひとつに夢中になれたら、それをずっと継続していくと思います。
- 藤本
- それが見つけられたら強いんですね。職人とか、芸術系とか?
- 透瞳
- そうですね。娘さんは右側に紫のオーラがあります。紫色はアーティスティックな感覚を表しています。
仕事に家庭に。藤本美貴のこれから
- 藤本
- 私って、そもそもこの職業って合ってるんですかね?もう(芸歴)15年くらいになりますけど。
- 透瞳
- 合っていなかったら今の立場まで行けないですよ(笑)。向いていますし、これからもずっとこの世界にいるであろうと感じます。仮に辞めたい願望が出ても、なかなかタイミングがつかめないと思いますね。
- 藤本
- 辞めたいって思ったことはないです。私が初めて持った夢が『歌手になりたい』でしたから。でも芸能活動なんて、いつどうなるかわからないから、何もなくなったときにどうしようかとは考えます。
- 透瞳
- すでにチャレンジしていることはたくさんあるはずですよ。踏み出しているし、先に広がっているものも見える。別に心配はいらないんじゃないでしょうか。おそらく自覚がないのは、ひとつのことに特化せずバラエティ豊かに活動しているからです。
- 藤本
- 確かに、私は何でもいいタイプ…それってどうなんですか?(笑)
- 透瞳
- いいことですよ。藤本さんはある人脈が途絶えても、また別の人脈が出てくる運勢。だからうまく人に助けられたりしてきている。
- 藤本
- 思い当たる節があります。じゃあ、私自身が幸せになるために心がけることは何でしょうか?
- 透瞳
- 家族を大切にする今のスタンスを崩さなければ、ずっと充実している時間は続きます。何をしなきゃいけない、じゃなくて目の前の出来事にいつも通りのスタンスで取り組むことが大事です。藤本さんは、しっかりとやるべき行動は起こしているので、決断に対して後悔する必要はありません。とても現実的なんですよ。変に夢を見ていないから。
- 藤本
- うん。それは昔からそうですね。アイドルでバリバリ歌っているときも『これもあと何年続くのかな?』って。
- 透瞳
- 藤本さんはできないことを悩んでいない。目の前にある問題にどう解決しようかをちゃんと具体的に考えるんです。生き方がとても上手です。ですから、繰り返しになりますがこのまま突き進んでください。
- 藤本
- ありがとうございます。そのまま突っ走ります(笑)
ハキハキと返答する藤本さん。彼女の目には迷いがありません。透瞳先生は「しっかりとやるべき行動は起こしている」と藤本さんを評しました。幼少よりアイドルに憧れ、モーニング娘。として多くの羨望を集めた藤本さんは、これからさらに輝きを見せていく。そんな予感が垣間見えた対談でした。